今日は、漢文学者で平成16年に文化勲章を受章した白川静氏が「文藝春秋」2005年4月号で発表した「皇室は遥かなる東洋の叡智」を読みました法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
「私は東洋の古代、ことに古代中国を研究して70年余りになります法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。そうした者から日本を見ると、この国が世界にも珍しいほど、古代の文化、古代の精神が息づいておる国であることが分かってくる法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。」
白川氏は、我が国の皇室を、日本の歴史の中で見るのではなく古代中国の王朝と比較することによって、その特質と体現している精神文化を紐解いていきます法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。したがって、ところどころ異議を申し上げたいところもある法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。例えば、全国にある大三輪という地名は、大和にいた古代氏族が移動し征服した跡であると述べている法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。しかし、私は、大和朝廷はもともと氏族連合国家として在り、各地での反乱を鎮圧することによって徐々に統治能力を高め中央集権国家を造り上げていったと考えています法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。つまり、まず武力征服先にありで造られた国家ではない法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
もっとも、我が国の皇室を深く知るには、間違いなく比較文明論的見地が必要です法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。事実、明治典範起草者は、天皇制と世界各国の王室制度との比較研究を通じることによって、男系による万世一系の皇統が皇室の根幹部分であることを発見しました法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
白川氏は、論を次のように進めます法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
「日本が古代から受け継いできた文化は、この列島のみに伝わる文化ではありません法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。私が考えるに、ひろく東アジア世界が古代から育んでいた文化が、いまもわが国に根付いているのです法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。ことに殷という、紀元前16世紀に創始されたきわめて古い王朝と、日本の古代皇室は深い共通点を持っています法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。」
そして白川氏は、古代皇室と殷の共通点として、①世界全体を説明する神話の体系をもっていること、②妻の家が非常に大きな力を持っていること、③
近親婚を行っていたと考えられること、③王家が征服した部族から領地を召し上げたり滅ぼしたりするわけではいことをあげています法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。この中でも①が私にとっては非常に興味深い指摘です法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
「殷と古代日本とのもっとも本質的な共通点は、神話の存在です法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。ここでいう『神話』とは、世界を説明するひとつの体系である法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。天地の創造にはじまり、自然界の秩序、人間の世界の秩序を説明する神話があって、それを統べる王家の系譜をあらわした王統譜を備えたものが、典型的な古代王権の神話体系です法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。」
「殷の神話も(古代日本の神話も)、山には山の神、川には川の神という具合に、それぞれの土地にはそれぞれの神様がすまう、汎神論的な多神教の世界です法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。神話が自然の秩序を体系付けている法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。そして、人間の世界、王朝もその神話によって体系付けられています法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。天帝の意を受けて王が政治を司り、その下にさまざまな地方の豪族が位置している法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。つまり、自然界の秩序と対応するかたちで、人間の世界の秩序も成り立っている法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。」
そして白川氏は、更に興味深い指摘をします法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。殷を滅ぼした周は、神話を持たないかわりに「徳」、すなわち人間の内面の道徳的力こそが、民衆を支配する力になったということです法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
「殷の時代には、民衆を支配するには、帝の代理人としてただ見て回ればそれでいい、というので、「省」という言葉を使った法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。神である帝の代理人として、目そのものに呪術的な力が備わっている、だから地方を視察し、その目の力で治める、というのが本来の意味なんです法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。この目の呪術的な力は、日本の古代にもみられます法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。」
「(しかし、)周には体系的な神話が存在しません法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。殷においては『天帝』は人格的存在でしたが、周においては『天』という抽象的に理念化した概念にかわります法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。抽象的、非人格的な『天』の命を受けて、周が王朝として全国を支配するという『天命思想』が、周王朝の根本原理となる法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。その意味では、神秘的な殷の世界観に対して、周の世界観は、ある種の理性的な合理性を持っていたといえるでしょう法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。(中略)周の徳治主義を理想化し、さらに練り上げたものが儒教です法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。その後、二千年以上にわたって、この儒教は中国の支配的な思想でありつづけます法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。」
「徳」をはじめ思想というものは、汎神論的な多神教の世界が失われた時に、新たに世界観なり秩序の説明、人間を統治するものとして生み出されたものです法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。しかし、我が国は、外国からの武力制圧を受けなかったのが最大の原因でしょうが、今なお古来からの皇室の流れが途切れることなく脈々と受け継がれてきています法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
もちろん、大化の改新以降、中国から、儒教・仏教・律令体制、明治維新以降、欧米各国から、人権なり民主主義といった近代思想、近代科学・産業も受け入れました法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
今では、皇室抜きの世界・日本国・日本人を語ることも充分に可能です法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。しかし、それでもなお古来からの皇室の流れが途切れることなく脈々と受け継がれてきているのは、今なお日本人の内面のどこかに、自然の秩序と対応するかたちで人間の世界の秩序もなりたっている、天皇を中心とした汎神論的な多神教の世界が息づいているからにほかならないからだと思います法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
我が国において、天皇が今、体現しているものは、近代化によってもなお失われることの無い古代人としての日本人ではないでしょうか法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。そして、それは、西欧的な自然観の弊害が極点に達している現代においてこそ、かえって大切にしなければならない日本人だけにとどまらない人類の叡智とさえいえるでしょう法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
最近は、天皇制もグローバルスタンダードの波には逆らえない法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。だからこそ、男女平等の観点から女系天皇をも認めるべきだとの意見がきかれます法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。しかし、すべての伝統、文化、精神文化を近代思想の下に従属させることが、グローバルスタンダードなのでしょうか?近代思想はもともと一部の地域の宗教に過ぎなかったキリスト教の変形物にしか過ぎません法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。すべてを近代思想の下に従属させることは、グローバルスタンダードの名を借りた武力を使わない侵略行為といっても過言ではありません法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
真のグローバルスタンダードは、国家なり民族の独自性を更に深化させ、普遍的なものに還元することではないでしょうか?そのためには、私たちは、皇室の日本人における存在意義を自覚し、そして日本人独自の問題として終らせることなく世界に向けて皇室の存在意義を発信し、他なる文化との対話が不可欠になるでしょう法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
白川氏は、女系天皇容認の成否については明言を避けています法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。ただ、「皇室のあり方に関する議論(は)、制度的なものを取り上げ、その存続のみを考えるのでは十分ではない法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。それを支える精神的な基盤をしっかりと作り上げていかなくては、日本の文化伝統を本当に守り育てることにはならないでしょう」と述べるだけです法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
しかし、今、天皇が体現しているものが、古代人としての日本人であるならば、天皇の正統な連続性を護ることがまず一番重要なことではないでしょうか法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。そして、それは日本の文化伝統を本当に守り育てる営みそのものであると強く思います法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。確かに、男系による万世一系の皇統を護持するためには、現時点では、旧皇族の皇籍復帰しかあり得ません法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
これは、近代国家では、ある意味、王朝の連続性を保たんがために却って新王朝を打ち立ててしまう革命的行為とさえ誤解されかねないでしょう法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。現に民族主義者葦津珍彦氏ですら、旧皇族の皇籍復帰に否定的でした法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
「その事情の如何に拘らず、一たび皇族の地位を去られし限り、これが皇族への復籍を認めないのは、わが皇室の古くからの法である法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。(明治典範)の『第六条皇族の臣籍に入りたる者は、皇族に復することを得ず』とあるは、単なる明治40年当時の考慮によりて立法されたものではなく、古来の皇室の不文法を成分化されたものである法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。(中略)この不文の法は君臣の分義を厳かに守るために、極めて重要な意義を有するものであって、元皇族の復籍と云うことは決して望むべきではないと考えられる法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。」
葦津珍彦「日本の君主制」葦津珍彦の主張普及会発起人会編
しかし、それでも現に我が国の歴史には臣籍降下された皇族が皇統の連続性を護持するために、皇籍復帰した例があるのです法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。今、皇室は近代思想との整合性うんぬん以前に、まさに日本の歴史上重大な局面にさしかかっているのです法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。そして、ここで旧皇族の皇籍復帰と傍系継承という極めて障壁の多い道をあえて選択し、男系による万世一系の皇統をあくまでも護持する営みこそが、君臣の分義という思想が生まれる以前に存在する日本人の精神文化を守り育てることにほかならないのではないでしょうか法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。そして、それを日本人独自の問題として閉鎖的な営みと考えるのではなく、むしろ、世界に向けて積極的に発信していかなければなりません法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。
白川静氏の「皇室は遥かなる東洋の叡智」は、非常に示唆に富む論考です法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。是非、皆さんも一度読まれることをおすすめします法律相談、自己破産、債務整理、示談、和解、承ります。